「パプリカ」

 「パプリカ」というタイトルや「夢探偵」という言葉から「時をかける少女」的な、いわゆるジュヴナイルを想像していましたが、もっと大人な話でした。

 他人の夢に侵入する夢探偵パプリカ、ということで、物語の舞台は現実と夢の中を行ったり来たりします。
 最初のうちは、夢の中に入り込んだときの夢独特の不条理感が面白かったけれど、話が進むにつれて、その不条理感がだんだん怖くなってきました。

 朝、起きて、家の中の掃除をしていたら、目覚まし時計に叩き起こされた……起きたのも掃除していたのも全部夢だった……という経験のある私には、この小説の夢と現実の混淆はかなりリアルで、息苦しくなるような不安感を覚えました。
 読んでいる間は、夜、夢に見そうでちょっと怖かったです。見なかったけど。

 実は筒井康隆ってわりと苦手な作家なのですが、普通に面白かったです。
 すごく視覚化しやすい話なので、ドラマやアニメにもしやすそう……と思ったら、やっぱりアニメ化されていたらしい。

B000O58V8Oパプリカ
林原めぐみ 古谷徹 江守徹
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 2007-05-23

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