「禁断の魔術」

 ガリレオ・シリーズの長編です。

 このシリーズ自体は大好きなんですが、正直、長編はいまいちと言うか「それって現実的にはどうなんだろう~?」と引っかかる部分が必ずと言っていいほどあって、短編ほどには楽しめない印象です。
 物理学に詳しい人が読んだら、短編のトリックも「ねーよwww」なのかもしれませんが、私は単純に「へー! そうなんだー!」などと感心しつつ読んじゃう。
 それが、長編だと何だか引っかかるんですよね。素人にも理解しやすいトリックだからかな。

 なので、本作も恐る恐る(笑)読み始めたのですが、今までの長編とは違って引っかかる部分もなく楽しめました!
 ……と思ったらこれ、短編だったのを長編化したものなのね。なるほどー。
 言われてみれば、たしかに短編っぽい。だから読みやすかったのか。納得。

 登場人物の人間関係はわりと単純で、裏のある人はそういなかったし、あっと驚くどんでん返しもない。
 どんなトリックが使われたかは本作では重要ではなく、湯川先生が将来を期待している後輩の企みに対してどう出るのか、というのが最大の焦点。
 とは言え、それも決して予想外の反応ではありませんでしたが。

 さくさく読めて面白かったけど、あっさりしすぎて後に何も残らないと言うか何と言うか……いや、面白かったんですってば。
 う~ん、これは映像向きの作品なのかも。単発の2時間ドラマになったらきっと見ます(ガリレオ、新シリーズやらないかな~)。

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