「鳥たちの河口」 野呂邦暢

鳥たちの河口 (集英社文庫)野呂邦暢  いずれも昭和40年代に発表された5作品が収録された短編集。  初めて読む作家さんなこともあってとても新鮮でしたが、それ以上に文学の壁に立ちはだかられた感が凄いです。これを納得のいく読み方ができたら私の読書家レベルもアップしたんじゃないかと思うのですが、現実は厳しいです。  読んだけど読めてない、とでも言いましょうか……とりあえず、感想を書きます。  まずは表題作の「鳥たちの河口」。  この作品は「男はうつむいて歩いた」という書き出しで「あ」となりました。「あ、なんかすごい」と。  男はうつむいて歩いた。  空は暗い…

【続きを読む】