「家守綺譚」 梨木香歩

家守綺譚 (新潮文庫)梨木香歩  先日、続編の「冬虫夏草」を読んだのを機に約10年ぶりに再読しました。  「冬虫夏草」を読んでいるときは意外と憶えているような気がしていましたが、いやいやいや、8割がた忘れていました。おかげで、かなり新鮮な気持ちで楽しむことができたのはラッキーだったかもしれません。  時は明治。  文士・綿貫征四郎は、亡くなった学生時代の友人、高堂の家の管理を任されることになり、そこで様々な不思議に出会います。  庭木のサルスベリに懸想され、  河童の衣や河童そのものを拾い、  信心深い狸を助け、  掛け軸を抜け出したサギは庭の池の魚を…

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