「ねこのばば」

ねこのばば (新潮文庫)畠中 恵 「しゃばけ」シリーズ第三弾の短編集。  登場人物のちょっとした動きが、よりマンガ的になって楽しい一方で、内容は苦いモノがかなり前面に押し出されるようになったかなという印象。  仁吉に比べるとちょっぴり影が薄い感じの佐助が主役の「産土」が、本書に収録されている五編のなかでは一番好きです。  最後の佐助の独白で泣きました。  その次が「花かんざし」。  冒頭の賑やかで楽しい雰囲気や、新登場のお雛ちゃんのインパクトを粉砕する重い内容なのに、何だか好き。もしかしたら、そのギャップがいいのかも知れません。  内容とは直接関係ありませんが、このお話は…

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