ワタクシ的「ごんぎつね」

ごんぎつね新美 南吉/黒井 健 銀行の待ち時間があまりにも長く、暇を持て余してしまったので、ロビーのマガジンラックにあった「ごんぎつね」を、つい手に取ってしまいました。 「読んだら泣くぞ。泣くから読むな」  内なる心の声が聞こえましたが、それに従うには私は退屈しすぎており、また、絵本の表紙は綺麗すぎたのでした。  そして。  銀行のロビーで、膝の上に絵本を広げて涙ぐむ女、ひとり。  我ながら不気味。  しかし!  目を潤ませながらも私は気づいたのであります。  ごんが死んだとは一言も書いてない!  もっと言うなら、兵十の撃った火縄銃が当たったとも書いてない! …

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