「おまけのこ」

おまけのこ (新潮文庫)畠中 恵 「しゃばけ」シリーズ第四弾。これもまた短編集です。  本書の最初に収録されているのは「こわい」。  「狐者異(こわい)」という妖怪がモチーフになっている短編なのですが、このタイトルを見て最初に思い浮かんだのが、京極夏彦の「狐者異」。「巷説百物語」シリーズの、これも短編です。  同じ妖怪を扱っているのに、書き手によってこうも違う色合いになるのだなーと、ちょっとズレているかもしれない感心の仕方をしてしまいました。  んで。  今回ぶっちぎりで面白かったのが、表題作「おまけのこ」。  鳴家! 鳴家が可愛すぎる!  最新作でバカっぽくなった…

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たぷたぷアザラシ

 今、写真の整理をしています。  何でも無闇に取っておくクセがあるワタクシ、水族館でのボケボケ写真やタイミングのズレた花火の写真なんかもしっかり取ってあって、PCの容量を無駄に使っておりました。  なので、一念発起。  じゃんじゃんばりばり削除しまくっております。  そうするとたまに、「あ~、こんなの写ってたんだ~」という新たな発見があったりして。  下の写真も、そんな新たな発見のひとつ。  鴨川シーワールドのアザラシ。  何とも気持ち良さそうな顔で寝ております。  水中ではけっこうスマートに見えるけれど、陸上ではたぷたぷのアザラシ。  寝てばかりでちっとも動か…

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枝垂れ桜

 染井吉野の見頃から一週間が過ぎたこの週末。地元の枝垂れ桜が見頃を迎えていました。  このピンク色がたまらなく好き。  ここには枝垂れ桜が二本あって、もう一本のほうは染井吉野と同じような、色の薄い花を咲かせていましたが、私はこちらの濃い色のほうが断然好きです。  盛りを過ぎた染井吉野も、遠くからだとまだまだ綺麗に見えます。  というワケで、下の写真は枝垂れ桜と染井吉野のツーショット。  そうそう。先週見に行った桜の並木道は、無数に舞い散る花びらで、猛吹雪状態になっていました。  ぜひとも写真に残したかったのですが、綺麗に写ってくれないのが桜吹雪なのですよねえ……まあ、…

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「ねこのばば」

ねこのばば (新潮文庫)畠中 恵 「しゃばけ」シリーズ第三弾の短編集。  登場人物のちょっとした動きが、よりマンガ的になって楽しい一方で、内容は苦いモノがかなり前面に押し出されるようになったかなという印象。  仁吉に比べるとちょっぴり影が薄い感じの佐助が主役の「産土」が、本書に収録されている五編のなかでは一番好きです。  最後の佐助の独白で泣きました。  その次が「花かんざし」。  冒頭の賑やかで楽しい雰囲気や、新登場のお雛ちゃんのインパクトを粉砕する重い内容なのに、何だか好き。もしかしたら、そのギャップがいいのかも知れません。  内容とは直接関係ありませんが、このお話は…

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イルカの自主トレ

 気に入っているのに、何となく使いそびれていた写真をアップ。  見事なシャチホコっぷりを見せてくれているのは、名古屋港水族館のバンドウイルカ。一月末に行ったときの写真です。  このコはクーちゃんのトレーニングに参加していたイルカで、そのトレーニング終了後、居残って自主トレに励んでいました。  で、「なんと見事なシャチホコ」とか何とか言いながらこの写真を撮った直後、後方からザパーッと音がしたので慌てて振り返り、反射的にシャッターを切ったのが下の写真。  ブレなかったのはカメラの性能のおかげですが、曲がらなかったのは奇跡。  ショー関係の写真は、限界までズームしてもその…

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ワタクシ的「ごんぎつね」

ごんぎつね新美 南吉/黒井 健 銀行の待ち時間があまりにも長く、暇を持て余してしまったので、ロビーのマガジンラックにあった「ごんぎつね」を、つい手に取ってしまいました。 「読んだら泣くぞ。泣くから読むな」  内なる心の声が聞こえましたが、それに従うには私は退屈しすぎており、また、絵本の表紙は綺麗すぎたのでした。  そして。  銀行のロビーで、膝の上に絵本を広げて涙ぐむ女、ひとり。  我ながら不気味。  しかし!  目を潤ませながらも私は気づいたのであります。  ごんが死んだとは一言も書いてない!  もっと言うなら、兵十の撃った火縄銃が当たったとも書いてない! …

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「ぬしさまへ」

ぬしさまへ (新潮文庫)畠中 恵 「しゃばけ」シリーズ第二弾の短編集。  さくさく読み進められるのと、一作目と同様の爽やかな読後感がいいです。  本書に収録されている六編は、大まかに言って、若だんなが事件を解決するミステリー系と登場人物のキャラクターを掘り下げる系の話に分類されると思いますが、ミステリー系のほうは短編であるぶん、解決に至るまでが早く、若だんなの推理に若干の飛躍を感じてしまいました。  でもそれは、短篇の安楽椅子探偵もの(ミス・マープルとか)を読むと大抵感じることだから、私がついて行かれていないだけかも。  後者の登場人物掘り下げ系は、素直に良かったと思います。…

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